営業電話をかけ続けた私が、コールセンターで心を壊さないために気づいたこと

「コールセンターで働いてるけど、正直メンタルがしんどい…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私はかつて、無作為に電話をかけて営業を行う、アウトバウンド型コールセンターで働いていました。
いわゆる“電話営業”の仕事で、相手の属性も状況も関係なく、名簿リストをもとにひたすら架電する毎日。
正直に言うと――心が壊れかけました。
営業電話の現実は、「毎日、自分を否定される感覚」との戦い
営業電話は基本的に断られて当たり前。
でも、それがわかっていても、何十件、何百件と続くと、次第にこう思ってしまうんです。
- 「私、向いてないのかも」
- 「なんでこんな仕事選んじゃったんだろう」
電話口の向こうからは、
- 「今、忙しいんだけど」
- 「なんでうちにかけてきたの?」
- 「は?興味ないんだけど」
といった冷たい反応。
ときには怒鳴られたり、心ない言葉をぶつけられることもありました。
たとえ商品やサービスに対する拒否だと頭ではわかっていても、心が勝手に「自分自身を否定された」と受け取ってしまう。
この仕事を続けるなかで、自己肯定感はどんどん削られていきました。

精神を壊さずに働き続けるために、私が実践した5つのこと
① 「これは私個人への怒りじゃない」と毎日唱える
断られたときや怒られたとき、私は必ず心の中でこう言い聞かせていました。
「これは私に対してじゃなく、状況やサービスへの反応だ」
頭ではわかっていても、毎日唱えることで少しずつ心が軽くなっていきます。
自分を守るための“おまじない”のようなものです。
② 感情を込めすぎない。ロボットモードで乗り切る
いつも全力で、明るく、丁寧に――それを毎日続けるのは、本当にしんどいです。
そんなとき私は、感情をシャットアウトする“ロボットモード”をあえて使っていました。
無表情・無感情で電話をかけるわけではなく、気持ちを込めすぎずに“こなす”感覚。
心をすり減らさずに済む、自分なりの防衛策でした。
③ 「今日はもうダメだった」で終わってもいい
落ち込んだ日、うまくいかなかった日。
そんなときは、無理にポジティブになろうとせず、こう決めていました。
「今日はきつかった。だから何か甘いものでも食べて寝よう」
SNSで少し愚痴るのもOK。
自分を追い込まない選択を意識的にとることが、明日への回復につながります。

④ 同じ境遇の仲間を持つ
「自分だけがつらいんじゃない」と気づけたのは、同じ職場の同僚や、X(旧Twitter)で見かけた同業者の投稿でした。
短い会話でも、LINEグループでも、ネット上でもいい。
同じ境遇の人とつながることは、孤独を和らげる心の支えになります。
⑤ 本当に限界なら、逃げてもいい
私は最終的に、受電(インバウンド)や事務業務に異動しました。
びっくりするくらい精神的に楽になり、「電話の仕事って、こんなに平和だったんだ」と思ったほど。
同じ“コールセンター”でも、業務内容によってストレスの質は大きく変わります。
辞めることも、部署を変えることも、立派な「自分を守る手段」です。
今の私は、あの経験があるからこそ折れずにいられる
現在、私はまったく違う業界で働いています。
でも、人と接する中でふと感じるのは――
「あの頃に比べたら、全然大丈夫」
理不尽な対応や、苦手なタイプの相手に出会っても、心が揺れにくくなった。
耐える力、言葉を選ぶ力、切り替える力。
どれも、あのしんどかった日々の中で身についたものです。
壊れるまで頑張らなくていい。経験はきっと、無駄にならない
コールセンターの仕事は、想像以上にメンタルに負荷がかかります。
顔が見えない相手と、短時間で関係を築くこと。
冷たい言葉を真正面から受け止めること。
でも――
壊れるまで頑張る必要なんてありません。
逃げることは甘えじゃない。
ちゃんと向き合った自分を、誇っていい。
そしてその経験は、必ずどこかで役に立ちます。

最後に
もし、今つらいなと思っていたら。
「きつい」と感じる自分を責めず、まずは今日1日を乗り越えた自分を褒めてあげてください。
そして願わくば、この記事があなたの気持ちをほんの少しでも軽くできますように。
今日も本当に、お疲れさまでした。